仁和寺は、時の天皇宇多天皇によって仁和4年(888年)に建てられた寺で、世界遺産に登録されています。
宇多天皇は出家後、仁和寺内に「御室」と呼ばれる僧坊(僧が住む建物)を建てて住んだため、仁和寺は「御室御所」と呼ばれて、仁和寺周辺が「御室」と呼ばれるようになりました。
仁和寺は代々皇族が住職を務め、一時は日本の仏教界を統括するまでになりましたが、武家政権や曹洞宗・臨済宗などの禅宗が台頭しだんだんと衰えていき、応仁の乱で焼失してしまいました。
その後江戸時代になって寛永11年(1634年)に江戸幕府の援助により再興しました。またこの再建に当たって紫宸殿(ししんでん、ししいでん)、清涼殿(せいりょうでん)、常御殿(つねごてん)などの旧皇居の建物が朝廷から下賜され、境内に移築されています。 |
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